多分ネタバレのない感想
TRIGGER作品っぽい作画やフォントが好きかつSFっぽいやつが好きなので見に行きました!
制作はプロダクション・プラスエイチさんとのこと!今後追っていこうかな…
それからあのちゃんの演技がよすぎる。CVを事前に確認していなかったので普通に本職だと思ってた。エンディングも好きだ~!ゲロチューくらいしか知らなかったけど今度色々聞いてみようかな…
鑑賞後連載開始が8年前であること、原作者がかの有名なおやすみプンプンの方だと知ってびっくりした。というのも、まだ前編であるにも関わらず、今の情勢にマッチしすぎている…
この世界観が8年前に存在すること自体すごいんだけど、連載開始時期から単純に考えたら前編ってコロナ前に書かれてませんか…?先見の明ありすぎか…?
作品の流れとしては、日常系っぽい生活とSFが隣り合わせになってる感じ、なんだけど、Twitterのトレンドあたりで見る地獄が、画面の向こうじゃなくてキャラたちの周辺でリアルに起きてる。現実のコロナ≒8.31の余波みたいなポジショニング。
原作者の意図とは異なるかもしれないけど、こんな社会情勢の下生きてると未来に不安しかないし、どーせお先真っ暗なら今のうちに楽しんでおくか~!って刹那的になっている人間にこの映画は刺さるんじゃないかなあ。私がそうなので…陽気なニヒリズムって言うらしいですねこれ。
※ネタバレを多分に含む感想
仲良しグループと恋愛模様
最初は仲良しグループとそれぞれの恋愛模様って感じで日常系っぽさを感じた。おんたんのポーズとしてのリア充憎しとか、凛ちゃんのBL好きとか、ちょっと中学生の頃を思い出して笑った。リア爆ムーブはやってたし、BL好きな友達もいたわ。
おんたんのリア爆ムーブの危うさとか、若さを感じる部分もあったけど、キホとの関係性が壊れないあたりガチで仲いいんだなって思った。あとキホの恋愛に浮かれてるふわっふわ感とか、友達との距離感がちょっと変わっちゃう感じも危うさと切なさを感じたな…
おんたんは亜衣ちゃんのとこの四男に好かれてるんじゃないかな…と思ったり。お姉ちゃんの友達で波長がある、ってラブコメなら全然あるやつだよね??あと、門出ちゃんに引っ張られるときに目があった謎の少年。なんかありそうなんだよな。
門出ちゃんはおんたんのお兄さんに好かれてるっぽくてお!となった。お兄さん引きこもってるっぽいけどちゃんと生計立ててるっぽいし、痩せたら絶対イケメンなんだよな…
そして門出ちゃんと渡良瀬!私は渡良瀬みたいな男がone of the most好きなんですよ…
仲良しグループの家庭環境
微笑ましいシーンの所々に8.31の余波が現れている。
8.31後姿を消した門出ちゃんの父親。
過剰に防御しようとして健康なのに病院に通う母親。しかも門出ちゃんを進学させず疎開じみたことをさせようとしている。これは父親が姿を消したことで壊れちゃったのかな…
母親の再婚相手の男。彼の影響で母親が過剰に防御するようになってしまったのか、それ以前から付き合っていて今の状態になってもなお母親を愛しているのか、背景によって印象が変わる人だと思う。門出ちゃんにお父さんと呼んでもらいたい、門出ちゃんに大学に行かせてあげたい、というシーンから見るにいい人そうなのだが、ザ・いい人っぽいので若干穿った目で見てしまった。ごめん。
補助金目当てで避難住宅に住み続ける亜衣ちゃんの両親。
その影響で大人数の兄弟と親戚のご厄介になる亜衣ちゃん。
8.31の影響で追い詰められ、そうせざる負えなくなってしまったのか、元々それが本性だったのか…
渡良瀬と門出ちゃん
門出ちゃんがわざと校内テストだけ悪い点を取って渡良瀬との接点を作る感じ、いじらしいけど教師的には大変なのかな…?でも門出ちゃんの家庭環境を鑑みるとケアとか会話とかしておいたほうがいいかな、という発想が渡良瀬にもあるのかも、と思いました。
渡良瀬と話してるときの門出ちゃん、マジでいいんだよな…なんか儚げというか、答えのない質問をしていく感じが本当にいい。人を狂わせる魅力がある気がする。全然惚れる。
門出ちゃんは本当健気で、渡良瀬と接点を持つために同じ学科に行こうとしたりする。私は一時の感情で進路を決めていいのか…?と思ってしまうタイプなので、逆にそこまで好きになれる人がいるのが羨ましいとも思う。で、門出ちゃんは渡良瀬の家に行けちゃうんですよね~!!渡良瀬ちょっと危機管理大丈夫か?門出ちゃんがヤバ女だったらワンチャンお縄だぞ。でもそういう一昔前のゆるさがいいんだよね~!
渡良瀬の家で美顔ローラーを発見した門出ちゃん。明言されてないけど失恋を確信するよね…
冗談っぽくちょっと際どい会話をしていると、テレビに映ってるおんたんを発見。
二人の暗号だと察しておんたんのもとに向かう門出ちゃん。
失恋したてと言えど、恋愛より友情を優先したのかなーと思いました。
だってこのシーンで「おんたんは私の絶対」って言ってるもんね。
でも「欲張りでごめんなさい!」って渡良瀬にハグして、恋愛もとってるところ大好き。
ところできっちり門出ちゃんのアタック食らってる渡良瀬さあ…現実だったらマジでダメだけど、こういう虚構だ~いすき!!
で、卒業式のあたりで別れたって行っちゃうあたりとか、連絡先交換してデート誘っちゃう感じとかこいつ~!!ってなった。気だるげでなんだかんだ話聞いてくれてちょっとえっちで攻めるとこはちゃんと攻める男とかまあ好きになりますよねー。このまま普通に付き合ってくれないかな…
キホちゃんについて
友達に惚気ちゃう割にサブカル系のことを「議論」したっていうあたり、浮かれていると同時にそこらのカップルと違って実のある話をしているんだぞっていう雰囲気を感じる笑そういう部分含めて青春って感じ。
おんたんとギャーギャー言いながらなんやで楽しそうだったんだけど、ある日急に彼氏と別れ、4人の元へ向かう。
おんたんはキホちゃんの変化に気づかなかったのか、いつものノリでふっかけてしまうので、内心ひやしやしていた。でも決壊したキホちゃんをぎゅってしてるのを見ていい友達関係なんだな…って思った。
そんなキホちゃんが別れた理由はクリスマスに明かされる。小比類巻くんは運悪く本当に地球外生命体を見てしまい、そこから歯車が狂ってしまった。地球外生命体が存在するという事実と、インターネットの有象無象が噛み合ってサブカル系からそういう話をする男になってしまった。8.31絡みの犠牲者は政府が攻撃するから生じているのだけれど、小比類巻くんの言う通り、東京は危険といえば危険だった。
そこでキホちゃんは世界のことじゃなくて私のことを見てよ、といった意のことを言う。
ここはちょっと私も食らった。ニュース→社会情勢に絶望するとかよくやっちゃうけど、本当に見るべきは眼の前の人や事象だよね…そうだよね…
このシーンで私はかなりキホちゃんのことが好きになったし、マジでいい女じゃん…って思った。
思ったのに、キホちゃんは攻撃の余波に巻き込まれて死んでしまう。
それを電話知った渡良瀬の声とか、言葉少なに話す3人がつらい。
そしてそんな雰囲気と打って変わっていつも通りのおんたん。
事実を伝えようとしてやめる門出ちゃんが切ない。でもそれいずれバレちゃうよ?
でもおんたんは全部知ってて、空元気なだけだった。
キホちゃんが失恋したときとは違って、わかってていつも通りだった。
4人が支え合って、キホちゃんのことを引きずりながらも回復したあたりで、小比類巻くんが登場する。
小比類巻くんは普通の女子高生には荷が重いルートに行っちゃったけど、キホちゃんのことはちゃんと好きだったっぽいんだよな…だからニュースを見たあの日、小比類巻くんはさらに悪い方向に行っちゃったんじゃないかなと思う。
その他キャラについて
宇宙人を殺すことにためらいを覚えた自衛隊?の人、なんだかキーマンになる気がするんだよな…
あと竹本ちゃんと田井沼くんの会話が好き。「都会なら自分を受け入れてくれるんじゃないか」っていう考えは痛いほどわかる。そして割とそのとおりだったりする。
回想
おんたんが謎の少年と邂逅して謎の力で過去編へ。
おんたんって小学生の頃は大人しかったんだ…押し留めてた内面をどっかで爆発させたのかな…と思った。門出ちゃんも今のゆるふわ感とは大分違って、クール系でびっくりした。
渡良瀬との会話で、門出ちゃんはおんたんがデーモンって呼ばれてる自分を助けてくれた、って言ってたけど過去編で助けれてなくない??似たようなことがもう一度起きるのか??と思ったら起こらなかった。違和感。
塾だけじゃなく、学校でも門出ちゃんと話したくて、宇宙人の謎の薬をお守りに…というか多分使って勇気を出したおんたん。今のおんたんのキャラは服用しすぎて元の性格がバグってしまったのか、服用を続けるうちに自力でできるようになったのか…
門出ちゃんたちはボコられてた宇宙人を助けて、イソベやんのような体験をしていく。
現在軸の人間や門出ちゃんを虐めるクラスメイトを見ると、宇宙人の判断にも納得。
宇宙人の話しぶり的に、地球を救いに来ているものの、個体としての自我がなくなるので地球人からしたら敵になるって感じなのかな。
最初は宇宙人の印象を変えるために善行を積んでいた二人。
宇宙人的にはあんまり刺さってなかったみたいだけど。
活動をしていく途中、宇宙人が「なぜ自分の正義が正しいと思うのか」を問うてくる。
門出ちゃんはあんまり考えてなかったみたいで、まあ小学生だもんな…と思っていたらがっつり伏線だった。
いつの間にか門出ちゃんの正義は暴走して、脱線事故を起こしてしまう。妊婦さんとの会話はまさに正義中毒者といった様相。この辺も風刺的だと思うんだよね…
小学生に殺人は荷が重すぎるし、相談できる人がいないとなればさらに深刻だ。
自分のしでかしたことを取り返すように、「善行」を積もうとする門出ちゃん。
でもそれって罪を重ねてるだけなんだよね…
脱線事故の件がクラスメイトに目撃されていて、囲まれる門出ちゃん。
いじめっ子のムーブはずっと胸糞悪いけど、今回は事実なんだよね…
まあこのクラスメイトたち水着晒したりマジでライン越えてることしてるから痛い目見てくれてスッキリする部分はあるけど。
クラスメイトが目撃者の証言を信じちゃうのは、小学生でまだ夢を見ているからなのか、門出ちゃんがいじめの対象だったからなのか…
おんたんが止めてくれてよかった。これ以上人を傷つけたら門出ちゃんどうなっちゃうんだよって思ってたから…
「自分ならデベ子より有意義に道具を使える」とか自分が善悪を決められると思っているあたり、門出ちゃんは驕っていたんだよな。そして「おんたんは特別だから」「おんたんのために」って言うあたりにクソデカ感情と認知のすり替えを感じた。おんたんが大事なのは事実、でも門出ちゃんはおんたんのためじゃなくて自分の罪から逃げたくてあんな所業をしてるよね。それをちゃんと門出ちゃんに真正面から言えるおんたんは、気弱かもしれないけど勇気のある子だと思う。
この事件を機に門出ちゃんは引っ越してしまう。
引越し前に門出ちゃんのもとへ向かうおんたん。
門出ちゃんはショックで宇宙人のことも全部忘れたのかな…と思ったけど、自分に言い聞かせていただけなんだろうな。
だから人を殺した事実に耐えられずに飛び降りてしまった。
ここで回想が終わったので、この後おんたんがなにかして、門出ちゃんを生き返らせたり、記憶に蓋をしたのかなと思った。その場合渡良瀬との恋を応援しがたい…!と若干落ち込んだ。
時系列は覚えてないけど、高校生のガチイケメンだった頃のおんたんとお兄ちゃんの会話がこの作品のキーなのかなと思う。「最後まで希望を失わないためにはどうしたらいいと思う?」に対して、「大切な人を全力で守る」って回答が出てくる高校生って何…?このお兄さん、自分は天才だが世の中から見たら凡人だ、って理解してたり、色々と聡明な気がする。しかし大切な人か…家族以外浮かばないし、家族はいずれ自分より先に死ぬであろうことを考えると…そういう人ってどうやって探せばいいんだろうね。
つかの間の日常
回想から戻ったおんたんの反応的に、思い出したと言うより知らない記憶が流れてきてたっぽい。
謎の少年もおんたんのこと「シフター」って言ってたし、別の世界線の話だと思う。
シフターは世界線移動をするときに記憶を失うものなのか、なんらかの不慮の事故で失ったのか。
ともかく、大学生活に向けて春休みを謳歌する4人。
最後に入るモノローグが印象的だった。
凡人はどうすることもできないから、諦念なのか思考停止なのか、刹那的に過ごしている、といった感じのセリフ。今の自分そのものだった。じゃあどうすればよかったのか、一つの答えが後編にあるんじゃないかと思ってしまった。


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